薬剤師と言う職業は、その他の職業の平均的な給料よりも高い傾向がありますが、その傾向は東京都内や首都圏よりも地方や僻地に行くほど、人材の確保などの理由により、強まるという実情があります。北海道の場合にもそれが当てはまり、広大な面積のある北海道は札幌などの都市部だけでなく、僻地にカテゴライズされる地域も多く、全国平均でも15番前後の水準となっています。
その中で最も高い水準なのがドラッグストア、次が調剤薬局、次いで病院となっていますが、調剤薬局の場合には管理薬剤師の資格を持っている場合には、高収入が期待出来ます。しかしながら、北海道に於きましても管理薬剤師の資格保有者は、責任あるポストで尚且つ高収入の為、やめる人が少なく求人数自体が少ない為、1つの求人に対する倍率が非常に高くなってしまう傾向があります。
今、北海道がかかえる大きな問題は、札幌市とその周辺、更にニセコ地区と言われる倶知安町だけ、人口が増えて、その他の市町村においては急激な人口減に見舞われる状態になっていることです。更には、高齢者ばかりが残る傾向にもなり、医療業務は逆に忙しい状況となっています。
そしてその関係にある薬剤師不足も、大きな問題となっています。医薬分業が進んだことで、調剤薬局が建ち並ぶことになりました。しかし、そこで勤務する薬剤師の数が足りないと言う地域が多くなっています。札幌周辺には人が集まると同様に、札幌市内での人材不足は多くないのが現状です。
ですがその他の市町村では、人材を応募しても、なかなか採用に至らないのが現実となっています。面積が広い北海道ですから、それぞれの町に必要な人材の確保が望まれます。一日も早く、薬剤師不足の解消と薬剤師会も考えているのでしょう。